電気工事施工管理技術検定(電気工事施工管理技士)は、出題範囲が広めですが、しっかり対策すればそれほど難易度は高くありません。また、選択問題も多いので、思った以上に取り組みやすい試験ではないかと思います。
一方で、手続きが面倒だし受検資格は分かりづらく、公式ホームページもどこに何があるのかとってもわかりづらいです。試験の内容も具体的に分かりづらいです。このあたりをなるべくかみ砕いて記事とします。
電気工事施工管理技術検定【1級】試験案内
受験資格
受検資格についてはとても複雑なため、次にまとめています。
問題数(1次試験)
1次試験はマークシートによる選択式の試験です。1次試験は午前と午後に分かれています。
92問中60問回答となります。問題数が多いため大変ですが、問題数が多いので1/3が分からなくても満点取れます。私は電車の電気が専門外なのでこのあたりは助かりました。
実質、全体の2/3の更に60%正解すればよいので、92問中36問正解=39%くらいの点数で合格がもらえるとってもおいしい合格基準になっています。
・午前(令和5年度実績):57問出題 31問回答
・午後(令和5年度実績):35問出題 29問回答
・合計(令和5年度実績):92問出題 60問回答
問題数(2次試験)
○試験問題は5問題(以下は令和5年度実績)
○問題1~3は記述式。
・問題1:施工経験記述
・問題2:電気工事に関する語句4つの中から2つについて記述
・問題3:電気工事に関する用語12の中から4つについて技術的な内容を記述
○問題4は2問(五肢択一式)計算問題
○問題5は6問(五肢択一式)法令
合格基準
合格基準は総得点で60点&施工管理法(応用能力)50点ですが、受験案内には次の記載があり状況によっては合格基準が引き下げられる可能性を示唆しています。
合格基準の実績は次のとおりです。
年度 | 種別 | 総問題数 | 合格基準 |
---|---|---|---|
令和5年度 | 1次 | 92問 | 60問中36問以上正解 (応用能力:6問中3問以上正解) |
令和5年度 | 2次 | - | 得点が60%以上 |
年度毎の正確な合格基準は建設業振興基金が公表する「実施結果・合格基準(確定)」にシレっと載っています。
合格率
合格率は比較的高めの約50%ですが、経験のある方(一定以上の知識があって)でこの合格率のため、それほど難易度が低いとは言えません。
年度 | 種別 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和5年度 | 1次 | 16,265人 | 6,606人 | 40.6% |
令和4年度 | 1次 | 16,883人 | 6,458人 | 38.3% |
令和3年度 | 1次 | 15,001人 | 7,993人 | 53.3% |
令和2年度 | 1次 | 14,407人 | 5,493人 | 38.1% |
年度 | 種別 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和5年度 | 2次 | 8,535人 | 4,527人 | 53.0% |
令和4年度 | 2次 | 7,685人 | 4,537人 | 59.0% |
令和3年度 | 2次 | 7,922人 | 4,655人 | 58.8% |
令和2年度 | 2次 | 6,723人 | 4,887人 | 72.7% |
試験時間
試験時間は相当余裕があります。時間が足りない人はほとんど居ないと思いますし、試験の終わる時間まで退出しない人も少ないです。
(1次試験)
・1次午前(令和6年度実績):10:15~12:45
・1次午後(令和6年度実績):14:15~16:15
この試験は最後まで居ないと問題文が持ち帰れません。私は答え合わせしたかったのでがんばって最後まで午前も午後も居ましたがとっても時間が長かったです。ぶっ続けで92問でも正直問題ないと思います。
(2次試験)
2次(令和6年実績):13:00~16:00
2次も最後まで居ないと問題は持ち帰れません。時間が足りない人はほとんど居ないと思いますし、最後まで居る人もわずかです。私は、①問題用紙に答え下書き ②解答用紙に清書 ③見直し ④問題用紙に解答した内容をすべて書き写し までしました。それで大体16時ぴったりに終わりでした。手がだるくなりました。そのくらい時間に余裕があります。
出題内容
(2次)
2次試験について補足
2次試験のもっとも重要士されるは「施工経験記述」になります。論文のようなものを求められるのではなく、実際に過去に経験した工事の経験(具体的に自分が適切に施工管理できた、というような)を記載することになります。
具体的には、
「工事名」「工事場所」「工事の概要」「工期」「その工事での立場」「担当した業務」
その工事において、
「安全管理上特に留意した点」(「墜落」や「感電」に限って書かされることがある)
もしくは
「工程管理上特に留意した点」
もしくは
「品質管理上特に留意した点」
のうち2テーマについてについて問われます。
2テーマのうち、片方のテーマについては、
「事項と理由を2つ」さらに「その対策・処置」を2つずつ
残りの1テーマについては、
「事項と理由を1つ」さらに「その対策・処置」を1つ
について記述する必要があります。
1級は掘り下げて1つの内容に対してたくさん書かなくてはならないので試験準備が大変です。私が受検した令和5年度は、「墜落」に対して2つの問題点、さらにそれに対して2つずつの「対策・処置」が必要だったため、「墜落」ということに対して4つの「対策・処置」が必要だったので、ちょっと大変でした。(同じことばかり書けないので)
2次試験の出題例
次の記事に過去問題の出題例および合格できた(私の)解答例を載せていますのでごらんください。どのような問題をどのように記述するか参考になると思います。
試験問題(参考:令和5年度を掲載)
電気工事施工管理技術検定【2級】試験案内
受検資格
受検資格についてはとても複雑なため、次にまとめています。
問題数(1次試験)
1次試験はマークシートによる選択式の試験です。
64問中40問解答となります。比較的問題数が多いので1/3が分からなくても満点取れます。私は電車の電気が専門外なので2級の時は電車は無勉強で臨みまし。
実質、全体の2/3の更に60%正解すればよいので、64問中24問正解=37.5%くらいの点数で合格がもらえるとってもおいしい合格基準になっています。
・64問出題 40問回答(令和5年度実績)
問題数(2次試験)
○試験問題は5問題(以下は令和5年度実績)
○問題1~3は記述式。
・問題1:施工経験記述
・問題2ー1:電気工事に関する語句6つの中から2つについて記述
・問題2-2:高圧受電設備の単線結線図の機器の名称と用途
・問題3:電気工事に関する用語9の中から3つについて技術的な内容を記述
○問題4は2問(四肢択一式)計算問題
○問題5は6問(四肢択一式)法令
合格基準
60%以上が合格ですが、受験案内には次の記載があり状況によっては合格基準が引き下げられる可能性を示唆しています。
合格基準の実績は次のとおりです。
年度 | 種別 | 総問題数 | 合格基準 |
---|---|---|---|
令和5年度 | 1次前期 | 64問 | 40問中24問正解 |
令和5年度 | 1次後期 | 64問 | 40問中24問正解 |
令和5年度 | 2次 | - | 得点が60%以上 |
年度毎の正確な合格基準は建設業振興基金が公表する「実施結果・合格基準(確定)」にシレっと載っています。
合格率
合格率は比較的高めの約50%ですが、経験のある方(一定以上の知識があって)でこの合格率のため、それほど難易度が低いとは言えません。
年度 | 種別 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和5年度 | 1次前期 | 4,810人 | 2,561人 | 53.2% |
令和5年度 | 1次後期 | 7,777人 | 3,408人 | 43.8% |
令和4年度 | 1次後期 | 8,027人 | 4,466人 | 55.6% |
令和3年度 | 1次後期 | 8,359人 | 4,776人 | 57.1% |
令和2年度 | 1次後期 | 8,239人 | 4,818人 | 58.5% |
年度 | 種別 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和5年度 | 2次 | 6,543人 | 2,816人 | 43.0% |
令和4年度 | 2次 | 6,311人 | 2,947人 | 46.7% |
令和3年度 | 2次 | 6,932人 | 3,493人 | 50.4% |
令和2年度 | 2次 | 6,588人 | 2,967人 | 45.0% |
試験時間
試験時間は相当余裕があります。時間が足りない人はほとんど居ないと思いますし、試験の終わる時間まで退出しない人も少ないです。
(1次試験)
・1次(令和6年度実績):10:15~12:45
この試験は最後まで居ないと問題文が持ち帰れません。私は答え合わせしたかったのでがんばって最後まで居ました。
(2次試験)
2次(令和6年実績):14:15~16:15
午後も最後まで居ないと問題は持ち帰れません。時間が足りない人はほとんど居ないと思いますし、最後まで居る人もわずかです。時間には相当余裕があります。
(1次試験)
(2次試験)
2次試験について補足
2次試験のもっとも重要士されるは「施工経験記述」になります。論文のようなものを求められるのではなく、実際に過去に経験した工事の経験(具体的に自分が適切に施工管理できた、というような)を記載することになります。
具体的には
「工事名」「工事場所」「工事の概要」「工期」「その工事での立場」「担当した業務」
その工事において、
「安全管理上特に注意した点」
もしくは
「工程管理上特に注意した点」
のいずれかについてその
「事項と理由を2つ」「その対策・処置」について記述する必要があります。
必ず「安全管理」もしくは「工程管理」について2パターンとも練習しておきましょう。
2次試験の出題例
次の記事に過去問題の出題例および合格できた(私の)解答例を載せていますのでごらんください。どのような問題をどのように記述するか参考になると思います。
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