【電験2種】(2024年度版)おすすめ参考書・問題集

電気主任技術者【第1・2種】

 2024年度(令和6年度)版のおすすめの電験1種・2種の参考書(テキスト)・問題集を紹介します。電験1種や2種では参考書と呼べるものは相当すくないです。2種はまだ幾分参考書がありますが、問題集ベースの辞書的な参考書になります。

 2024年度(令和6年度)版のおすすめの電験1種の参考書(テキスト)・問題集を紹介します。電験1種や2種では(特に第1種では)参考書と呼べるものは相当すくないです。問題集ベースの辞書的な参考書になります。

電験1種・2種の受験者数と書籍の関係

電験1種や2種は定番的な参考書はありません。電験1種・2種用の参考書自体が貴重な状態です。(問題集も同じ)

1種になってくると電力技術に関する専門書を参考書にする必要があります。

また、受験者数は、以下表のとおり圧倒的に電験3種が多く電験1種はほんの一握りの受験者数です。この数の受験者数の試験に対して問題集や参考書を出版してくれているだけありがたいレベルになってきます。

また、売れる冊数も少ないので価格も割高です。

試験(1次試験)
1科目辺り
の受験者数
(1次試験)
1回辺りの
総受験者数
(2次試験)
受験者数
電験1種約1,000人約1,500人約700人
電験2種約4,500人約6,000人約2,500人
電験3種約20,000人約30,000人

電験1種の学習法

第1種や第2種の学習範囲は膨大です。幅広く奥深いので、学習量の体積が半端ないことになります。よって、「この本をやれば効果的」というようなものはないです。

学習方法は

過去問題を調べながら解く

になります。1次も2次の共通です。

私のサイトのいろんなところへ書いていますが、電験1種2種が一番次の言葉が当てはまります。

参考書は「辞書的」に使おう。参考書は読むのはそれこそ辞書を読んでいるようなもの

国語の勉強をで1頁目から最後まで辞書を読んで国語のテスト勉強をしないのと同じだと思います。

電験1種や2種になると(特に1種)電気学会の本等が参考書になるので本当に「参考」にする書です。ですが、調べる時に「参考」になる書は必要です。

管理人が電験1種合格時に使用した書籍

1次試験対策は電験3種の本で大丈夫

1次試験は足切りの試験です。合格率を次に示します。
令和元年~令和5年度の1次試験のデータです。

各科目合格率の平均値

試験種別理論電力機械法規
電験1種37.48%55.42%64.94%66.46%
電験2種45.96%67.04%60.70%71.20%

各科目合格率の最大値

試験種別理論電力機械法規
電験1種64.5%90.5%74.9%88.4%
電験2種46.9%69.8%79.4%89.9%

こうしてみるとスゴイ高い合格率です。電験3種は各科目とも大体20%程度です。3種と比べても受験者のレベルが高いと言ってもこの合格率は驚異的です。2次試験は20%くらいです。

このデータからも1次試験は完全に足切りです。
1次突破できないようでは2次は程遠いことになります。

そして、1種でも2種でも電験3種が完璧に分かれば大体大丈夫です。(ホント)
私も3種の参考書(これだけシリーズ)は調べものに役立ちました。

ちなみに私は1次試験は理論以外は勉強していないと記憶しています。理論は過去問だけやったと思っています。そのくらいの難易度なので、手厚く1次試験用の参考書を買うことはないかと思います。(理論だけ特別難しく、本気でたくさん過去問解かなければ合格できないので、理論は買ってもいいかも)

電験1種2種受験レベルの方であればいきなり過去問に取り掛かって全然問題ありません。

2次試験対策は過去問中心の辞書的参考書

2次試験は限りなく幅広く、深いです。そして出題される問題はわずかです。知った問題が運よく出ることを願うに近い試験です。(だから毎年受験することが望ましい)

なので手当たり次第に勉強することは現実的ではなく、過去問をつぶすことが最大の近道です。私は10年分の過去問題をマスターすることで第1種も合格できました。

やり方は過去問中心の辞書的参考書

です。

「問題を解いてみる」⇔「不明点を専門書を読んで調べる」

ただひたすらこの作業となります。

異なる出版社の過去問のメリット

エネルギー管理士のところにも同じことを書いていますが、(予算と相談ですが)

異なる出版社の過去問は解き方が別で参考になる

ことが多いです。電験にも同じことが言えますが、1つの問題に対して解き方(通り道)は複数あることが多いです。

もしくは説明が下手な場合があります。妙に難しく書いているケースです。腑に落ちる解説が無いときは「本が悪い」ことがよくあります。

電験やエネルギー管理士は問題難易度が高いので、自分に合った解き方を見つけて進んでいくことが効果的です。あまり使えない参考書を買うより異なる出版社の過去問の方が役立つ可能性があります。

参考書の少ない電験1種ではこの方法がより効果的と考えています。

でも予算と相談です。

電験2種 過去問題集

できれば、遡って10年分欲しい(2次試験は特に)です。何年か受験しておられる方は少し古いのを持っているかもませんが、上手に組み合わせて10年手に入れて頂けばと思います。これだけ選択肢があるだけスゴイと思います。

1次試験用

この問題集は1次試験に特化したものです。あの電験王さんの書籍です。内容は間違いないと思います。最新年からの6年分(令和5年~平成30年)を収録。説明が分かりやすいと評判です。レイアウトにも工夫されているので使いやすいです。

1次・2次共用

私の合格できた過去問題集(電気書院)です。使いやすい訳ではありませんが、昔から伝わる安定の電気書院の過去問題です。

amazonの紹介文が分かりづらい書き方ですが、「2019年度(令和元年)~2022年度(令和4年):1次2次試験」「2023年度(令和5年):1次試験のみ」収録しています。

上記から更に遡りたい方用です。「2015年度(平成27年)~2018年度(平成30年):1次2次試験」「2019年度(令和元年):一次試験のみ」

2020年版と2024年版を揃えれば2015年度~2022年度までは1次2次がすべてそろいます。1次も2次も合わせて10年近く準備をしておければ安心です。

2次試験用

電験王さんの過去問題集。なんと、最新年からの14年分(令和5年~平成22年)を収録。2次試験のみが掲載されています。2次だけが必要な人はこれがおすすめです。無駄なくたくさんの過去問を手に入れることができます。

私が2種に合格した時に使用した問題集です。2023年度から2014年度の2次試験だけを収録した問題集です。懐かしいです。私はこれに取り組んだ年にようやく電験2種合格(通算6年受験)できました。いまは電験王さんの書籍の方が収録年度も多いしトータル的にお得だと思います。本書は毎年8月頃発売です。

電験2種 参考書

1次試験用

理論はとても難しい(1次では一番難しいと思います)ので、こういう参考書が専用で発売されているのは助かります。ジャンル毎に体系的にまとめられた参考書になります。1種まで使えます。1次試験では、理論が(私は。なのかもしれない)十分な対策が必要です。

この数学本は電験2種→1種とずっと持って使っていました。理論科目にけっこう活躍の場があります。電気数学の難易度が高くなりますが、この本があれば1種の理論までカバーできます。おすすめです。私の数学のバイブル的な本です。工業高校卒でもちゃんと読めました。

1次試験の機械や電力が難しく感じる場合は、電験3種用がおすすめです。ベースをしっかりおさえれば1次試験は十分対策できると思います。難しすぎない参考書の方がいい場合があります。先に過去問題をやってみて必要かどうかを判断してからでよいと思います。2次試験でもちょっとしたことならこれだけシリーズの3種用で賄えます。私はこれだけ機械は3種受験以来ずーっと使っています。

2次試験用

私も全種類持っています「これだけシリーズ」の2種用の参考書です。今でも評判がよいです。難しく書きすぎていない(のでほんとにコアな部分は載っていないかもしれないけどほぼ大丈夫)ので読み易いと感じています。

機械・制御はほとんどが計算問題なので、計算篇だけでよいと思います(が一応紹介します笑)

電験1種・2種ならびに技術士に向けた電気書院の参考書。「発電」「送電」「変電」「配電」「施設管理」「変圧器」「直流機」「誘導機」「同期機」「加熱」「パワエレ」「試験」「保護装置」と多岐に亘って500頁弱の説明があります。体系的に勉強することはできると思います。1種までカバーした参考書は貴重です。

が、amazonのレビューには多少辛口なコメントも見受けられます。でも悪くないと思えます。体系的にまとめてあるものが2科目入っている参考書があってよいと思います。

電気学会大学講座シリーズを紹介します。私は「送配電工学」「電気機器工学」を持っています。

1種受験の時でよいと思うのですが、早くから持っていて損がないのでご紹介します。

文字通りの「辞書的」な使い方をしています。今でもたまに調べものをする時に使います。電験1種2次試験に出てくる内容でもほぼなんでも調べられると感じていました。構造的なものから計算までカバーされています。1種クラスだとネットで調べてもなかなか調べたいことが出てこないので、こういう本を持っておくと安心です。

一生使えるので受験勉強用というよりは自分への投資です。

「保護リレー」と書いてありますが、高圧受電設備のリレーなどではなく、配電線保護も少し入っていますが大部分が66kV以上の保護リレーシステムを中心とした本です。また、計器用変成器(CT,PT)の特性や結線も出てきます。電力会社関連の仕事をしない限り目に触れないような話になります。1種や2種の2次で系統保護リレーのコアな問題が出た時には大活躍すると思います。(出題は少ないですが)私は自分への投資で最近この本を買いました(2024.3)。電験でも役立つと思います。

通信教育の紹介

独学はとても大変な電験2種。通信教育なら楽かというとそういうことはありませんが、だれかにスケジュール管理されることで少しは学習が捗るかもしれません。参考程度のご紹介。

第2種電気主任技術者免状

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