【電験3種】令和5年下期試験直前対策。最後にできる悪あがき。

電気主任技術者【第3種】

 

 電験3種試験直前。できることは何か?何もできずに何もせずにここまできた。今更何をしても無駄。そんなことはないので、最後まで悪あがきしましょう。ぜったいに諦めてはダメです。

令和5年度から、試験直前でも悪あがきできるようになった。

 電験3種は膨大な試験範囲で何をしてよいか分からずに当日を迎える方が多くいらっしゃいます。少しは勉強した。でもぜんぜん全部できてない。あと1週間。あと数日。どうしようもない。としてもあきらめずに最後までがんばりましょう。まだできることがあります。

 電験3種は令和5年度から問題の使いまわしが始まりました。

過去問と「まったく同じ問題」が出題されます。

また、令和5年度下期のCBT試験でも過去問と同じ問題が出ていることは間違いなさそうです。

下のグラフは、「令和5年度下期試験(令和6年2月1日~25日実施分)」の電験3種CBT方式の受験者の方に実施した過去問出題比率の「体感」のアンケートです。

39件のうち、約半数の方が「80%程度・80%以上」の回答です。

ということは

令和5年度下期 筆記方式でも過去問と同じ問題が80%以上出る

ことは間違いないです。断言できます。筆記方式だけ変えてくることはないです。
理由は次の記事に詳しく書いてあります。

ここから言えることは、1つだけです。

過去問に1つでも取り組む(覚える)。

単純に丸暗記で合格というのは寂しいのですが、最後の悪あがきです。暗記も努力だと思います。机に向かい、問題を読んで1問でも多く覚える。

マル暗記はさすがに難しいので、「なぜそうなのか」考えながら1つでも覚えてください。

1問でも5点です。合否を分けます。

もし、この「過去問がまるまる出る」ことをご存じない方は、この記事を見たら今からでも遅くはないので、ぎりぎりまで過去問に取り組んでください。

過去問の出題元年度について

どこまで問題を遡った方がよいかについても、上に貼り付けた記事を見て頂くと分かりますが、端的には訪問者の方に頂いた次のコメントによります。

過去24年分の過去問再掲率は、令和5年上期筆記試験とほぼ同じ比率でした。24年分はどの科目でも98%以上の正答率で臨んだので解答時間は各科目10分前後でした。(合格だけ考えると見たことのない問題を解く必要がないくらい合格の確信が持てました)

つまり過去24回分を網羅していれば大丈夫です。

現実的には過去24回分をやるというのはとても大変で容易なことではありませんが(汗)

具体的な勉強法【機械科目】

「1問でも覚えろ」確かにそうなんですが、少し的をしぼった勉強法を提案します。

もっとも合格率が低そうな「機械科目」について考察します。

過去10回の出題されたジャンルを整理して出題比率を分析します。
出題元としては過去24回分くらいから出てきますが、出題比率は過去10年で傾向を見ればよいと思います。

まずは「情報」がおすすめ

B問題を見ると選択で「情報」は必ず出題されます。これだけで10点です。情報がそれなりに分かる方は情報おすすめです。難易度は低いです。A問題でも必ず1問は出ているようです。過去問25年分×2個=50問について、情報の問題に特化して取り組むことで15点取れる可能性が高いです。

また、CBTの感想で次のコメントも投稿いただきました。

出題形式で一つあったのが、法規でB問題に過去問のA問題を組み合わせたものが出てきました。

こういうこともあるようなので、A問題も含めて勉強しましょう。

捨てるジャンルを選ぶ

選択問題を「情報」を選ぶとすると「電熱」「照明」は1問出るか出ないかになります。「化学」はもともと1問出るかでないかになります。

この3分野は時間が無ければ過去問さらっても出ない可能性があるので除外してよいと思います。

パワエレができればいうことはない。

パワエレも情報同様B問題で”ほぼ確実”と言えそうです。A問題でも出題の可能性が高く、パワエレができるのであればパワエレ50問(2問×25年分)取り組む価値はあると思います。できなければ直前にマスターは難しいので避けるしかありません。

機械科目主要メンバーへの取り組み

回転機(直流機・誘導機・同期機)+変圧器は必ずでます。たくさんでます。全部でます。できれば全部やっておきたいです。が、なかなか難しいと思うので、一番理解が進んでいるものだけでもやるとよいです。直流機は計算がシンプル(直流なので)になり計算も単調なのでおすすめです。

まとめ

いろいろ書きましたが、

要は手当たり次第に勉強するよりはジャンルを絞った方が解ける問題にヒットする確率が上がります

また、同じジャンルを繰り返す方が習熟度が上がります。ご自身の仕上がり具合と過去10回の出題比率を参考に、最後に取り組まれるジャンルを選ばれるとよいと思います。

試験直前は時間を確保すること。最高の時間。

試験直前は最高に効率のよいの時間です。なるべく前日だけでも時間を確保しましょう。10時間も勉強できれば相当数の問題に取り組めます。また、記憶が残るタイミングなので、

試験勉強としては最も効率のよい時間

になります。

最後まであきらめずに1問でも多く問題に取り組んでください。

近年の電験3種は、「同じ問題が出る」ため、1問でも過去問を解けるようにしておけば合格する確率が上がるので、最後まであきらめないよう、最後まで悪あがきしましょう。

みなさんの合格を心よりお祈りしています。

合格したら合格体験記を送っていただけるよう心から願っております(笑)

試験当日の乗り切り方

 いよいよ試験本番。当日。電気技術者の部屋管理人の考える当日の乗り切り方を教えます。