【No.052(2010.09.03)】
何回目の受験?
34年ぶり2回目
使用した参考書
オーム社!平成22年度 第二種電気工事士公表問題試験対策集(1200円+税)
使用した工具
HOZANのセット工具 11,600円
指定工具以外でこれが大活躍した
HOZANのセット工具で十分だった。
ストリッパー付ペンチと圧着工具と±ドライバーしか使わなかった。
受験体験記
昭和52年、今から34年も前になります。ちょうど工業高校2年生の春に第二種(名称は違っていたが)電気工事士試験(筆記はほぼ全員合格)を受験しました。当時、縦形のコンパネに電気配線を行う工事試験でしたので、作業がほぼ1時間というものでした。
しかし、試験1週間ほど前に担当の先生より試験方法か大幅に変更になりました、と、連絡がありすべて机上で作業を行う軽作業実技試験となりました、教師共々大慌てで、各クラスの生徒に新試験方式に合わせた問題で練習を行うようになりました。高々1週間でどの程度の対策が出来たでしょうか。
この結果は散々足るものでした、受験者(80名、各クラス40名)、合格者(8名)この後、私は進学して国立高専で勉強し、その後、時計会社に就職、制御系電気設備の設計部署で仕事をすることになりました。電気工事士の資格も何もなく制御盤内の設計ですよ。
それと、設計上がりのものを装置に組み込む際に200Vが生きている中で組み込み作業ですよ。高圧電気工事士の資格もないのに。この仕事を3年と9ケ月行ったのち、実家のある街で半導体の製造装置の企業に再就職し装置の組み立てや、制御系の設計、工程の管理、海外出張等を経験し20年後にリストラにあい、さらに、再再就職後の6年後にまたリストラ。・・・・
資格が何もなかったので第二種電気工事士を34年ぶりに受験しようと思い、色々調べると工業高校電気科、または、高専の電気工学科を卒業していると筆記試験が永久免除という特典で受験出来ることが分かりました。早々、申し込みを行おうと思った所、あと3日で締め切りということが分かった為、あわてて申し込みと振り込みを行いました。
34年の歳月は過ぎているものの、電気工事のような仕事をしていたので何とかなるのではと思い、まずどのような工具が必要なのかと調べるうちにHOZANのセット工具が良いことが分かり、早速購入しました。(工具は持っていましたが34年のうちにどこかに飛散していました。)
昔と違い鉛筆むきも必要としないので40分もの時間は要らないのではと思いましたが。でもストリッパーが使用できるとは良い世の中になったものだと思います。 しかし、34年ぶり2度目の受験ですが、ほとんど新規受験と一緒ですね。
購入した本:オーム社!平成22年度 第二種電気工事士公表問題試験対策集(1200円+税)
インターネットより候補問題のダウンロード。
HOZANのセット工具 11600円、受験料9600円、ホームセンターで購入したパーツ6000円 合計28460円
試験対策
ほとんど実技試験対策ですが、候補問題すべてを行うには材料、パーツ等、経費がかかってしまいますのでなるべく最小限のパーツで済ませるべく近くのホームセンターで類似品のパーツとケーブルを購入しました。たまたま、物置の電気工事をしなければいけなくなり使用後のパーツが無駄にならないように購入しました。無資格で作業しましたが良い練習になりました。三路スイッチの取付とランプレセプタクル、埋め込み連用コンセント、漏電ブレーカー、ターミナル端子、差込コネクター、夜間外灯用タイマースイッチなどなど
敵を知るにはまず己から
私は「なぜか本番に弱い」という性格です。どうしてかと言うと極度の上り症、なので試験問題等を見た途端、心臓がバクバクして目の前が真っ白状態に陥ってしまいます。この状態になってしまいますと、いかに練習を積んでも成果を発揮できません。
で、対策として、試験問題を目の前に置いても冷静さを保つため、あえて候補問題を参考に実際の試験問題を作ることを思いつきネット上で参考になる問題を探し、すべて手打ちで入力し本番の問題を13ケ作成しました。なんと暇なことを!!! この作業を行ったことにより以下の内容がわかりました。
① ケーブルから指定寸法に切りだし。
② 指示以外の作業はおこなうな。
③ 単線図通りの組み立て
当たり前の内容ですが。
上記より練習にもっとも有効かつ作業上、短時間で行う方法を見出しました。それは、終端パーツにケーブルを切りだしながら作業を行うことです。一例をあげるとすれば、ランプレセプタクルにケーブルを接続する際、被覆を40ミリでカットし先端を20ミリでカット後、2本同時に輪作りする。その後、ランプレセプタクルに取り付け(極性と輪の方向を間違わないように)し指定寸法でカット後、終端処理をする。(リングスリーブなら20ミリでカット、差込形コネクターなら12ミリでカットし取付時の調整作業が最小限、または、まったくしないようにする。)
これを次々に行うと間違ったケーブル切りだしを行わないようになります。(2線なら2線だけ、3線なら3線)このことにより、候補問題を全部作るという「馬鹿らしい作業」から解放されます。なぜかと言うと部品とケーブルを取り付けるだけであとは指定寸法の切りだしだけですので寸法さえ間違わなければどうということはありません。これで個別の作業を十分に行うことで実技試験突破完了です。
また、このことより、作業の習熟度よって候補問題の難易度が割り出せました。以下にそれを公表致します。この表を使ってプログラムを作れば難易度テスターが出来ます。
候補問題の作業時間 時間(分) 共通項目 寸法
4 施行条件読みと複線図
5 圧着(習熟度によって時短可能)
3 差込(習熟度によって時短可能)
合計時間 12
以下の作業も習熟度によって時短可能
候補問題の作業時間 時間(分) 圧着、差込直前までの作業
NO.1 5 ランプレセプタクルとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
4 1pスイッチとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
5 埋込コンセント、アース、金具とケーブル(1.6-2C)、アース渡線1.6 長さ150mm
2 渡線ケーブル(2.0-2C)(電源) 長さ150mm
2 渡線ケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
1 施行省略渡線ケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
合計時間 19
NO.2 5 ランプレセプタクルとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
8 パイロットランプ、1pスイッチ、埋込コンセントとケーブル(1.6-3C) 長さ150mm
2 引掛けシーリングとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
3 ブレーカーより渡線ケーブル(2.0-2C)(電源) 長さ150mm
合計時間 18
NO.3 5 ランプレセプタクルとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
4 三路スイッチとケーブル(1.6-3C) 長さ150mm
4 三路スイッチとケーブル(1.6-3C) 長さ150mm
5 四路スイッチとケーブル(1.6-2C×2) 長さ150mm
2 渡線ケーブル(1.6-3C) 長さ150mm
2 渡線ケーブル(2.0-2C)(電源) 長さ150mm
合計時間 22
NO.4 5 ランプレセプタクルとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
4 埋込コンセント、金具とケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
8 合成樹脂管、端子台とケーブル、施行省略渡線ケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
4 1pスイッチとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
2 渡線ケーブル(2.0-2C)(電源) 長さ150mm
合計時間 23 長さ150mm
NO.5 5 ランプレセプタクルとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
2 引掛けシーリングとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
8 金属管、1pスイッチと単線(赤、黒)(1.6-2C) 長さ250mm
4 1pスイッチとケーブル(1.6-2C) 長さ350mm
2 渡線ケーブル(2.0-2C)(電源) 長さ150mm
合計時間 21
NO.6 5 ランプレセプタクルとケーブル(1.6-2C) 長さ200mm
2 引掛けシーリングとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
8 PF管、1pスイッチ、埋込コンセント、金具と単線(赤、白、黒)(1.6-2C) 長さ200mm
4 1pスイッチとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
2 渡線ケーブル(2.0-2C)(電源) 長さ150mm
合計時間 21
NO.7 5 ランプレセプタクルとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
2 引掛けシーリングとケーブル(1.6-2C) 長さ150mm
3 埋込コンセント、1pスイッチとケーブル(1.6-3C) 長さ200mm
2 ブレーカーより渡線ケーブル(2.0-3C)(電源) 長さ150mm
2 施行省略渡線ケーブル(2.0-3C)(電源) 長さ200mm
2 渡線ケーブル(1.6-2C)(電源) 長さ300mm
合計時間 16
以下省略
時間(分) 共通項目
施行条件読みと複線図 4(分)
圧着 5(分)差込 3(分)合計12(分)各々の時間配分は以下でそれに12分を足して合計が40分を超えない時間。(例12+19=31分)
NO.1 19(分),NO.2 18(分),NO.3 22(分),NO.4 23(分),NO.5 21(分),NO.6 21(分),NO.7 19(分),NO.8 21(分),NO.9 20(分)NO.10 20(分),NO11 23(分), NO12 21(分),NO13 18(分)です。上位4点を選ぶとすると、NO.11,NO4,NO.3,NO.5等。
作業の熟練度によって時間は短縮できますが、上記のようになりました。これでおのずと山が見えてきました。 山張りは良くはありませんが、対策にもなります。まあ、NO.11,NO4,NO.3,NO.5この4点をメインにしてあとは頭の中で練習しました。
しかしながら複線図を書く練習を繰り返そうと思うとどうしてもNO.5まで行うとくたびれてしまいあとは見るだけでいいやとなってしまいました、功を奏したわけではないのですが出題が前半でしたので良かったと思いました。
P.S
. 試験当日、試験がお昼ごろにかかるものでおなかがすくだろうと思いコンビニでおにぎり2個とお茶500mLを購入し試験直前に(朝ご飯「パン」は食べてきましたが)食べて試験に臨みましたが少し量が多かったでした。1個で十分でした。糖分が多いと手に汗が出てくるようです。「緊張していたのかわわかりませんが。」
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