【エネルギー管理士】合格基準と配点・標準解答(電気・熱)

エネルギー管理士

 エネルギー管理士試験の合格基準は60%以上ですが、問題冊子には設問毎の配点が載っていませんし、出題数も毎回違うことから、自己採点をどうすればよいのかの目安について紹介します。

合格基準は何点か

 電気・熱とも次の合格基準となります。

各課目とも60%以上

 この根拠は、受験の手引きに次の通り記述があることによります。

引用元:第46回 エネルギー管理士試験 令和6年度 受験の手引き

合格基準の調整はあるか。

 はっきりと「60%以上」という表現があることやほかの注釈がないことから、平均点が低いなどの状況でも合格基準を調整するような措置はないものと考えられます。

標準解答の発表について

 標準解答は、試験の翌々日に省エネルギーセンターのホームページで掲載されます。

引用元:令和6年度(第46回)受験の手引

小問毎の配点について

 平成26年度より、標準解答の公表に合わせて小問毎の配点が公表されるようになりました。私の受験した時代はこの公表がなかったため、合格しているかどうか微妙なラインだと、各問題の配点を勝手に予想したりしながら発表まで不安な日々でした。

小問毎の配点が分からない時代でも概ね正解数/総問題数で約60%正答していれば合格になることが多かったです。

 現在は、試験翌々日には省エネルギーセンターが標準解答を発表し、小問毎の配点を公表してくれますので確実に得点を把握することができます。

現在でも、試験日(日曜日)から模範解答発表(翌々日:火曜日)までの間は予想するしかないので、正解数/総問題数でざっくりと合否の参考を知ることができます。

小問毎の配点の傾向

これまでの傾向から次のようなことが言えます。

  • 1問あたり、1点~5点
  • 1点や2点のことは少ない
  • 200点満点が多いが200点未満の場合もある。(この場合1点の重みが増す)
  • 数値を答える設問の配点が必ず高いわけではない。(3点や4点もある)

小問毎の得点を加算して、総得点の60%を超えれば合格となります。

過去(令和5年度)の配点の具体例

 令和5年度(第45回)の標準解答で公表された小問毎の配点例を示します。配点の参考になると思います。課目毎の満点は、毎年同じではないかと考えます。

例えば、

課目Ⅰは毎回合計200点、問題1と2は各50点、問題3が100点

というのは毎年変わらないのだと思っています。

電気分野・熱分野共通

課目I エネルギー総合管理及び法規

・200点満点
・問題1:50点 問題2:50点 問題3:100点

電気分野

課目Ⅱ 電気の基礎

・150点満点
・問題4:50点 問題5:50点 問題3:50点

課目Ⅲ 電気設備及び機器

・200点満点
・問題7:50点 問題8:50点 問題9:50点 問題10:50点

課目Ⅳ 電力応用

・200点満点(問題13~16は2問題選択)
・問題11:50点 問題12:50点 問題13:50点
・問題14:50点 問題15:50点 問題16:50点

熱分野

課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎

・200点満点
・問題4:50点 問題5:50点 問題6:50点 問題7:50点

課目Ⅲ 燃料と燃焼

・110点満点
・問題8:30点 問題9:30点 問題10:50点

課目Ⅳ 熱利用設備及びその管理

・280点満点(問題15~18は2問題選択)
・問題11:50点 問題12:50点 問題13:50点 問題14:50点
・問題15:40点 問題16:40点 問題17:40点 問題18:40点

計算結果の数値解答について

 数値で回答する問題の計算誤差(四捨五入)に関して次の記載があります。

  • 計算結果の数値解答は、受験の手引に示す計算方式1によって計算した標準解答のみ示しています。
引用元:省エネルギーセンターホームページ

ちょっと分かりづらい表現です。受験の手引きに何と書いてあるかみてみます。

ここには「方法1」連続的に計算する方法(計算途中を四捨五入しない方法)に(標準解答)と書かれています。つまり、標準解答に載っている答えはこの方法になります。

また、方法2として、計算途中で四捨五入する方法も載っています。この場合は標準解答とは違う答えがでますが「これも正しい解答となる」と記載があるため、正解になるようです。

引用元:令和6年度(第46回)受験の手引

おまけです。問題用紙の注意事項を見てみます。単純に読むと、上の「方法1」に示す考え方で解くように書いてあります。

方法2ではどこまでの誤差が許容されるのか判断が難しいので、なるべく「方法1」にある計算方法

を行いましょう。

引用元:令和5年度 電気分野課目Ⅱ 電気の基礎問題冊子

コメント

  1. 匿名 より:

    解りやすい記事をありがとうございます。
    疑問があります。
    選択問題がありますが、これは解答用紙にどれを選択したのかマークする場所があるのでしょうか。
    あるいは、特に選択欄が無く、解答をマークした選択問題が、そのまま選択されたと認識されるのでしょうか。

    • 管理人 より:

      管理人です。コメントありがとうございます。
      私も受験当時の記憶がなく明確にお答えできませんが、これまで受験してきた試験では、大きい設問を選択する場合には、選択した問題番号をどこかに書くかマークシートで塗る方式だと思っています。そうでないと4題中2題選択するのに3題解答したらどれを採点するか分からなくなるからと考えています。

      今回受験された方でどなたか教えてくださると助かります😫

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