私は工業高校卒業なのですが、受験は高校2年生です。私の通っていた学校では、電気科は全員第2種電気工事士を受験しますので、その際に一斉に学校で練習した時に感じたことです。
社会人の方の参考になりづらく申し訳ないです。
筆記試験対策
学校で教わりながらなので、独学の方はあまり参考にならないかもわかりませんが、学習法の参考にはなると思いますので紹介します。学科試験は大きく分けて「電気工事の問題」「写真をみてのその工具・材料などの用途や名前を答える鑑別問題」と「配線図を読み取る問題」の3種類が出題されました。(20年以上前ですので、状況は変わっていると思いますが)
電気工事関連は学校で毎日教わります。配線図の読み取りもある程度学校で教わります。鑑別問題だけは覚えなければいけないので暗記します。問題集にあった鑑別テスト用の写真が載っているページをすべてコピーし、一枚ずつ切り、裏にそのものの名前&用途を書きました(英語の単語帳のようなものをつくりました)。100程度ありますがこれはすべて覚えました。
あとは毎日ひたすら学校で放課後に先生が準備してくれた問題を1回分やります。答え合わせして合格点いかない人は残り勉強で合格点いくまでやります。(私は残ったことありません!)
迎えた筆記試験ですが、何と!一緒に受けた同級生全員受かりました。ちなみに人数は確か100人くらいです。つまり!努力すればみんな受かるのです。高校2年生の春の段階ですから電気の勉強をみっちりしているわけでもなければ、工業高校なのでみんなそんなに勉強するわけでもないのにです。
合格点出るまで残ってでも反復練習をすることによって、だれもが合格点にたどり着けるのだと思います。
技能試験対策
これはそうとう苦労しました。ナイフで電線の被覆を剥ぐのも満足にできなかったです。(現在はストリッパを使うことができるのでだいぶ楽になっていますが)。これも学校で毎日ひたすら単位問題の練習をやらせてもらいました。
最初は時間足りなくて(30分程度)なかなかできなかったですし見た目も悪かったです。これではだめだと、1週間くらいは学校から帰って毎日ペンチをにぎり、ナイフを握り、細かい練習(被覆剥ぎ、のの字作りなど)を繰り返しました。のの字をペンチでやるのは「できないんじゃないか」と途中何度も思いました、”ペンチの先端に力を入れる”というコツのようなものを掴めたらどうにかできるようになりましたが慣れるまで相当時間がかかりました。
また、当時は電線の接続は、差し込み式コネクタがなかったのでリングスリーブに加えて手で繋ぐ練習も必要でした。(ねじり接続、ツイスト接続など)
時短として、ナイフやペンチで寸法を測る、工具の持ち替えは減らす、と共に(やらない方がよいとされていた)ペンチの電線切断する箇所でIVの芯線ストリップもしていました。(下手だと芯線に傷がついて一発アウト。傷付けずに絶妙の力で剥ぎ取ると最高に早い。)。本番ではやらなかったのですが、そのくらい練習していました。
単位作業とともに苦労したのが複線図でした。当時は意味がよくわからず、複線図に直せず困りました。が、書き方のポイント教わって毎日ひたすら複線図を書くことでようやくマスターできました。
技能試験においても同級生の9割くらい(何人かはやっぱ落ちました)は合格でした。高校生でもそのくらいしっかり訓練をすれば大体の人が合格できる試験です。
技能試験体験記
本番の心境としては、練習をどれだけしてもやはり「実技」をするわけですので大変緊張します。
ですが、試験開始して落ち着いて複線図を書き、いつものように単位作業を行います。当日は、作品を完成させて時間も数分余るくらい余裕でした。
この時はアウトレットボックスの作業で、必要な箇所はもう穴が打ち抜いてあったのに、なぜか穴をがんがんして打ち抜いてる人がいたのが印象的でした。おそらくあの人はダメだったのだろう。
学習日程
・4月の終り~5月一杯:学科試験の勉強&テスト&居残り
・6月:学科試験の自己採点で受かったっぽかったら技能の練習
・7月:単位問題をたくさんする。
ということでなんと約3ヶ月(がんばれば)で超絶素人でも合格できました。が、先生が無理やりやらせてくれたので、個人ではどこまでできるか、ということはあります。
私の拙い経験以上に参考になる投稿者さまの数多くの体験記をまとめていますのでこちらもご覧ください。
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