【電験3種】試験当日を乗り切る!緊張を和らげ、集中力を高める方法

電気主任技術者【第3種】

 2024年8月18日(日)は電験3種の令和6年度上期試験です。受験されるみなさまの合格をお祈りしています。私は現在40以上の国家資格に合格してやや資格マニア化していきていますが、そんな私がこれまでの経験を基に試験日当日の乗り切り方を少し変わった視点も入れて紹介します。

 試験間際の大切な時間にこんな記事を読んでいただいてありがとうございます(笑)
平常心を保ち、試験に無事合格されることをお祈りしています。

電験3種(筆記方式)の受験は気力・体力勝負

 電験3種は、1日で4科目を受験する超ハードな試験です。受験経験者の方も多いと思いますが、改めて当日のスケジュールを確認します。

科目試験時間集合時間
理論09時15分~10時45分08時55分
電力11時25分~12時55分11時05分
機械14時15分~15時45分13時55分
法規16時25分~17時30分16時05分

8時55分には集合して17時30分までです。普通に会社の1日仕事する時間です。

しかも超集中して。

試験は長丁場です。ずっと気持ちを切らせないことは難しいです。

なるべく気持ちを続かせて、気力・体力・集中力を維持して1日乗り切れるようなちょっとした方法(私の工夫)を紹介します。

忘れ物をしない

 ちょっとしたことが気になるだけで集中力は欠ける。

 例えば受験票を忘れただけで、試験前にバタバタしてそれどころじゃなくなり1日引きずる可能性があります。不安な要素をなるべく取り除きましょう。試験当日に忘れたら大変なことになる大切なものを列挙しますのでチェックしてみてください。

財布

 これが無くては旅費がなかったり、家にちゃんとあるか心配になったり、絶対落ち着かないと思います。一番に持っておきましょう。財布には身分証明書が入っているはずです。受験票を忘れても身分証明書があればきっと受験できるはずです。一番大切です。

携帯電話(スマホ)

 試験では必要ありません。むしろ使えないようにされます。

でも、ないと絶対に集中できません。そわそわして電話の存在が気になって終日試験にならないと思われます。必ず持っていきましょう。試験会場で電気技術者の部屋を見て落ち着きましょう。

おまもり

 なにをつまらないことを・・・。と思われるかもしれないのですが、私はこれに結構助けられている気がします。最後がんばれるかどうかの時とか、すごく焦った時、一回気持ちを落ち着かせる効果が得られるものを持っておくのはよいと思っています。

私のおまもりを紹介します。

左は小学生の息子が貸してくれる腕時計。この3年、いつもこれをして試験を受けているので本番中もなんとなく安心感を感じるのです。(子ども用の時計だけど)

右は小学生の娘が作ってくれたしおり兼おまもり。試験勉強中もしおりにしているので、よく顔を合わせる存在。試験当日、鞄にしまう前にもう一度顔をみて気持ちを整理して受験します。

気持ちの問題じゃん?

そうです。試験なんて最後は気持ちの問題だと思っています。気持ちが続くかどうか。諦めずにやっていたら閃きもあるし奇跡が起きることもあります。何か頼れるものがあるとよいと思います。

同じような存在があればぜひ持参してみてください。

戦友その1 筆記用具

 いつも試験勉強している筆記用具を持っていきましょう。私はいつも一緒に勉強している筆記用具を仲間だと思っています。試験会場は戦場です。一緒に戦うのはいつも一緒の戦友です。上に書いたおまもりに近い存在ですが、頼れるのは使い慣れた筆記用具です。

戦友その2 電卓

 いつも使っている電卓を持っていきましょう。手に馴染むくらい電卓を使いこんで、使い込んだ電卓を持参しましょう。いつものペースを、平常心を取り戻すには、いつもの自分に馴染んだ仲間たちと一緒に試験を受けるのがよいと思います。

受験上必要とされる持参物

 精神論的なものばかり書いてしまったのですが、本当に必要なものも書いておきます。受験上必要とされるものは前日から準備してぜったいに忘れないようにしましょう。

受験案内の抜粋を掲載します。ご自身に届いた受験票と共に確認してください。

眼鏡やルーペは老眼の方は忘れないようにされてください。目が疲れては試験になりません。

時計は卓上タイプもおすすめです。私は時計は3個持って行っています。電験3種は科目によっては時間がシビアな(理論など)ものがあるので時計がおかしくなって焦らないように複数持って行っています。

消しゴムも2~3個持っていきましょう。転がって落ちても、試験官に拾ってもらうことをすること自体が時間がもったいないです。試験が終わってから拾えるように複数持参しましょう。

筆記用具は、鉛筆も持参しましょう。マークシートは鉛筆が塗りやすいです。

管理人
管理人

私は、計算等問題用紙への落書きは上に書いたいつも使っているシャーペンで、マークシートはいつも試験の時だけ使うセットの鉛筆で塗っています。

お弁当・飲み物

 買い物したり食べに行く時間のロスを避けるため、お昼や飲み物は持参しましょう。

おなか一杯になると午後が眠くなるので軽めにしましょう。また、試験は長いのでトイレが気になると集中できなくなります。飲み物は控えめにしましょう。(コーヒーは避ける)

4人に1人になれない訳がないと言い聞かせる

 電験3種の1科目あたりの合格率は大体25%です。4人に1人は合格します。

別の言い方をすると上位25%に入れば合格

何点取るとかではなくて、上位25%に入れれば合格と私は考えています。

会場で周りを見渡してください。この中で自分が上位25%になれない訳がない、と言い聞かせて気持ちを奮い立たせてください。(入れるわけがない。とか思うと逆効果)

私は、40代になってからはかなり勉強して試験に臨むので、いつも「この中で自分より勉強してきた人間はいないはずだから大丈夫」くらいな気持ちで臨んでいます(笑)

仮に合格率5%でも自分くらい勉強してきた人は5%もいない。と思ってます(自身過剰)

試験の受け方・問題の解き方

 私のやり方です。

1問目から超丁寧に解いて、マークシート塗る。

これはあまり良くないと思っています。

時間が足りなくなるかもしれません。
前の方の問題をやっている間に何か度忘れするかもしれません。

次に書いているのは私がよくやる方法です。
こうすると時間が「足りなくなった」「度忘れした」を防ぐ回答方法です。

途中で気が変わってマーク塗りなおしをすることも減ると思います。

開始直後

  • 忘れそうでアウトプットしておきたい公式やメモを問題用紙に書いておく。
  • 受験番号のマークミスがないか確認する。 

1周目

 問題を超荒く解いていく。とりあえず、頭にあるものを荒くアウトプットする。

  • 計算問題:解法・公式だけ問題用紙に書く。解かない。
  • 論説問題:ざくっと読む。キーワードだけメモする。分かるのがあれば解いてもよい。

 分からないのはどんどん飛ばす。

2周目

 問題を普通に解く。
 時間がかかりそうなのは後回し。

 問題用紙に書くだけでまだマークしない。

3周目

 見直し兼ねてもう一度解く。
 マークシートに塗る。
 時間がかかるのは後回し

4周目

 解いていないのを丁寧に解く。
 マークシートに塗る。
 やっぱりわからないのを飛ばす。

5周目

 時間がかかる・分からない問題を時間がある限り取り組む。
 1問でも分かればすぐ塗る。

ラスト10分

 解けてない問題はマークシート適当に塗る。
 受験番号の塗り間違い再チェック。

科目間の休憩時間の使い方

終わった科目の答え合わせはしちゃダメ

 終わった科目の答えをネットで探すのはやめましょう。時間がもったいないし、その瞬間やることではありません。この試験は過去問と同じ問題が出るので試験直前に見た問題がもしかしてそのまま出るかもしれません。1問でも覚えた方がよいです。

お昼ごはん

 お昼は持参したお弁当を試験の部屋で食べてもよいですが、気分転換に休憩スペースや中庭みたいなところで食べるのがおすすめです。ずーっと同じ部屋に1日居るのは集中力維持には逆効果です。

 また、電力か機械科目が免除で間の時間が大きくあく場合は、気持ちのリセットで近所に食べに行ってもいいです。が、探し回るようなことになると逆効果だし時間が勿体ないので予め調べて決めておくとよいです。

お昼やすみ

 10分~15分眠れれば寝るのも効果的です。私は情報の高度試験の時、午後の試験に向けて気力体力集中力回復のために敢えて眠りました。頭がすっきりして結構よかったです。

お手洗いを済ませる。

 長時間の試験で経験がありますが、トイレに行きたくなるのを避けるため、科目間は必ずお手洗いを済ませましょう。

分からない問題が続いても投げない

 分からない問題が続くと焦ったり諦めたりしがちです。気持ちが舞い上がってしまうと解けるものも解けません。答えから答えが分かる時があります。諦めずによく問題を読んでがんばりましょう。

ラフな服装で臨む

 1日の長丁場です。苦しい恰好だとよくありません。なるべくラフな格好で体が楽な服装で臨みましょう。

暑さ対策【夏限定】

 言うまでもないですが近年は35℃を超える酷暑です。

 夏の電験は昔からやっていますが、結構過酷です。近年は余計暑いので大変です。早く行っても中へ入れてもらえない可能性もあるし、最寄駅から会場まで10分程度歩いても消耗するし汗をたくさんかきます。始まる前から消耗していては話になりません。

 試験と直接関係はありませんが、実力発揮できるよう、少し投資してなるべく対策して試験に臨むことがよいと思います。

  1. タクシー利用
  2. 冷感グッズ
  3. 水筒
  4. 汗拭きタオル
  5. 着替え(歩いていく場合は役立ちそう)

寒さ対策

 寒いと集中できません。夏でも冷房対策で上着必須です。上期試験も席によっては寒い場所があるはずです。上着を持参し、体温調整できるよう準備しておきましょう。

前日は早く寝る

 大昔、電験2種2次試験前夜、それまでの受験勉強がんばりすぎて、緊張してしまって前日夜眠れないので前日問題集数百ページやったことがあります。夜中の2時3時くらいまでやったかもしれません。当日、頭が冴えず、いまいちな結果になりました。

 それ以来、大きい試験になればなるほど前日はゆっくりお風呂に入って22時頃には就寝するようにしています。遅くまで一夜漬けは避けましょう。夜中までがんばるのは前々日までです。

試験が無事に終わったら

 公式解答は翌日です。

ですが、当日夜は試験が終わった開放感に包まれながらも答えが気になって仕方無いと思います。

電気技術者の部屋では、解答速報アンケートを作ってお待ちしていますので、ぜひともアンケートへご自身の試験結果を解答のうえ、アンケート結果で答え合わせをしてみてください。

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