【2級電気工事施工管理技士】施工経験記述例(令和6年から変更)

電気(通信)工事施工管理技士

 ここでは、私が実際に2級電気工事施工管理技術検定(2次:実地)に合格できた施工経験記述例を紹介します。初受検(技術検定なので”受検”)する場合は、この施工体験記述をどう書くかが結構重たいテーマです。

(参考)1級も参考にご覧ください。

【注意】令和6年度から変わります。

 令和6年度の2次検定から見直しがありました。過去問だけ分析している方いたら要注意です。経験が必要なのはもちろんですが、記述は与えられた設定の工事に対して記載が必要となります。

管理人の実務経験

いわゆる「計装関係」と呼ばれるもののようで、変電所の遠隔監視制御装置(変電所の電流電圧や遮断器・断路器などの開閉器の状態表示監視などを遠隔から行えるようにする装置)や保護リレー盤の取替工事の施工監督としての立場で記載しました。

変電所において、配電盤の据付から設計・制御ケーブル布設や端末処理、停電切替、そして竣工検査までの一連を行うものです。これには資材の管理や工程管理に安全管理・品質管理を行います。

試験準備

「安全管理」「工程管理」のいずれかになると思います。どのパターンでもすぐ書けるよう下書きを準備し何度か書く練習をしておくのがよいと思います。ポイント(キーワード)は覚えておくことがよいと思います。

 必ず下書きをしていってください。書ける文字数が少ないのでそんなに大変ではないかもしれませんが、試験本番中に1から考えていては考えがまとまらないし、例えば「対策を複数」がすぐ思いつかないかもしれません。書ける量が少ないので、逆に簡潔に書けなくて欄に納まらないこともあります。

施工経験記述内容

 (だいぶ昔ですが)平成20年度に受検して合格しました。その時のテーマは、「安全管理」についてでした。この時に記載した内容をそのまま掲載します。(一応これで合格もらいました)

経験した工事の事項

 あなたが経験した電気工事の次の事項について記述しなさい。

【工事名】 ○○変電所遠隔監視制御装置取替工事
【工事場所】 ○○県△△市■■ (番地は書いてません)
【電気工事の概要】 
 66kV/6.6kV配電用変電所 遠隔監視制御装置の取替
 ・66kV送電線○回線 ・配電用変圧器○バンク ・6.6kV配電線○回線
 ・敷設制御ケーブル:5、000m
【工期】 平成19年8月~平成19年12月
【上記電気工事でのあなたの立場】
 発注者の立場での工事監理業務(施工監督)
【あなたが担当した業務の内容】
 工程・品質・安全管理など電気工事全体の施工管理

安全管理上留意した事項

 上記工事の現場において、安全管理上あなたが留意した事項を2項目あげ、 各項目についてその理由と、あなたがとった処置又は対策を具体的に記述しなさい。

【安全管理上特に注意した2項目とその理由】

 留意事項①:変電所構内での制御ケーブル敷設作業における感電防止の徹底
 理  由①: 特別高圧回路(66kV)充電部への接近による感電の恐れがあるため。

【留意事項①に対する具体的な対策】

  • 紅白ネットと危険旗を活用した危険区画標示を明確に行い、区画内作業の徹底を行った。
  • 充電電路に対する接近限界距離を十分に確保した区画標示とし、作業員の不注意により例え区画外に工具などがはみ出したとしても、感電の恐れがないよう配慮した。
  • 作業前・休憩後の充電部の周知徹底およびTBM-KYの実施。

上記により、感電事故を起こさず作業完了できた。

留意事項②:変電所制御室への新盤搬入・撤去盤搬出作業における吊荷の落下災害の防止
理  由②:変電所制御室は建屋2Fにあり、クレーンを使用するためその吊荷の落下による災害発生の恐れがあるため。

【留意事項②に対する具体的な対策】

  • ユニック車アウトリガの確実な張り出し、ブーム角度を危険角度以下にしないよう指示し、クレーンの転倒防止を図った。
  • 作業者へ回転半径内および吊荷の下へ入らないよう徹底周知を行うとともに、上下連絡を密に取るよう指示し、監視員の配置を行い注意喚起を徹底した。
  • 作業前のTBM-KYの徹底およびKYボードの見やすい位置への掲示。

最後に

1級に比べればだいぶ書きやすいと思っています。
今の年齢で(2024現在)改めて読むと、2級の経験記述は一般的なことしか書いていない気がして、現場特有の問題点のような記載が少なくちょっと物足りなく感じます。が、合格できているので問題ありません。

上記については、大したこと書いていませんが、逆にこの程度しか書くスペースがありませんでした。

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