【技術士1次(電気電子)】試験の合格率は五割程度

技術士1次(電気・電子)

試験の合格率(電気電子部門)

 受験者数は若干減少傾向(試験自体の存在意義やあり方の議論もあるようですが)にありますが、それでも1,500名程度の方が毎年受験しています。合格率は50%前後をキープしていましたが、至近では3割程度になっています。

なお、技術士1次は20分野あり、合格率が高いものだと60%を超えていますが電気電子は40%を切っていますので難しいジャンルかもしれません。

とはいえ、高難度の資格試験に比べて高い合格率は「受験者のレベルが高い」とも言えますし、実は合格基準が比較的緩い背景もあります。

合格基準の考察については次を参照ください。

合格率から見ると、難易度はそれほど高くない試験と言えます。

西 暦年 度受験者(人)合格者(人)合格率備 考
2024令和6年度
2023令和5年度1,31050138.2%
2022令和4年度1,43052236.5%
2021令和3年度1,54851333.1%
2020令和2年度1,45870448.3%
2019令和元年度74938851.8%
2018平成30年度1,74366338.0%
2017平成29年度2,07494045.3%
2016平成28年度2,1301,02648.2%
2015平成27年度2,1621,05448.8%
2014平成26年度1,9501,03052.8%

いまと昔で多少問題数や合格基準が変わっていますので一概には過去との比較はできませんが、参考に古いデータも載せてみます。

少し古い時代の合格率

 古いデータで、現代ではあまり関係ないようにも見えますが、試験の歴史を知る上では面白いと思いますので載せてみます。また、古いデータはもう公式には公表されていません。

西暦年度受験者(人)合格者数(人)合格率備考
2013平成25年度1,79162635.0%
2012平成24年度2,0761,22158.8%
2011平成23年度2,10942820.3%
2010平成22年度2,29892240.1%
2009平成23年度2,3431,07645.9%
2008平成20年度2,12094544.6%
2007平成19年度2,1181,39966.1%
2006平成18年度2,30757324.8%
2005平成17年度2,50243017.2%
2004平成16年度2,4911,25450.3%
2003平成15年度2,87775226.1%
2002平成14年度106220219.0%
2001平成13年度56310117.9%
2000平成12年度4088721.3%

 国家試験としては比較的合格率が高いですが、やはり技術士試験を受ける受験生のレベルが高いことも合格率の高さの要因になっていると思われます。

 ※参考 平成15年度から受験者が増え・合格率が高くなっているわけ
  1.すべて択一式の問題になった(以前は記述式もあった)
  2.1次に合格しないと2次試験を受けれなくなった。

これにより、2次試験を受けていたようなハイレベルな人が1次試験を受け始めたため、受験者数も合格率も跳ね上がっています。しかし、いきなり2次を受けていた人たちはすぐに1次を卒業していくことから平成19年頃に向けて減少に転じています。

また、平成15~16年の問題が単純すぎたという指摘があったらしく、平成17年度からは試験の難易度が上がり応用力も問われるような内容に変わり、合格率がガクンと落ちています。(指摘したのはダレだ!!)

さらにさらに、平成18年1月の技術士試験の試験方法の改正により、

専門科目については、「難解なものなど設問として相応しくないものは出題を控えることとし、大学新卒者、社会人の両者に適切な問題を出題すること。また、出題のバランスをはかり受験者の問題選択の幅を広げるために出題数を30問から35問に増やし、解答は25問の現行通りとする」

という変更が平成19年度試験より加えられたために、またまた合格率がすごく上がっています。
(上がりすぎ)

ここだけの話、平成19年度の専門科目は過去にないほと簡単だったというウワサです。
過去問が手に入らないのでどのような問題か分かりませんが、改正一発目で手探り状態の難易度設定だったのでしょう。

この「35問中25問」というのは相当難易度が下がった要因と言えます。合格基準は5割のため、5割目指すとすれば13問正解でよく、13問/35問=37%程度分かれば合格できると言うことです。

ちなみに私は、平成20年度受験で945人のうちの1名です。合格率4割越えなので、易しい年だったと言えます。

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