令和6年度版(2024年度版)の技能(実技)試験候補問題対応の練習材料セット(器具+電線)です。電気工事士試験の技能試験対策として必要なものは「工具」に加えて「器具」と「電線」になります。工具については『おすすめ工具と工具セットの選び方』でまとめています。ここでは、器具と電線(=練習用材料)の選び方を解説します。
練習用材料の入手方法について
電気工事士試験の練習用材料として必要なもの「器具」と「電線」を自分でホームセンター等に行って揃える事も可能ではあると思いますが、結構大変です。
ホームセンターに全部揃っているわけではないし、必要なものを調べて集めて購入する手間と時間がかかるため、インターネットで買うのが現実的です。
インターネットには、必要な材料を年度に合わせたセットがあります。
その年にあった練習材料セットを入手することができるため、大変効率的です。
電気工事士技能試験候補問題の公表と練習材料セット
電気工事士技能試験は、毎年1月末頃に出題候補となる問題が事前公表されます。
このため、出題される候補問題すべてに対応できる(必要となる)器具を予想することができます。一般的に販売されている材料セットはこの予想を基にその年専用の練習材料セットを準備しているので、
受験者は何も考えなくてもセットを買うだけ
で無駄なく無理なく必要なものを揃えることができます。
細かい施工条件や電線の種類は公表されないため、すべて予測となります。
新品を探す前に
新品を探す前に、メルカリで探すこともできます。特に器具セットは合格後は不要になるので多く出品されます。新品の方がよいかもしれませんがコストパフォーマンスに優れますので、もし出品があればおすすめです。下期試験に受験する場合は、上期試験が終わったころからチェックしていれば出品される可能性が高く、メルカリで器具を買って電線だけ買い足すことができます。
テキスト(第1種電気工事士技能試験対策)
学習に必要なテキストを合わせて紹介。自信を持っておすすめできるかずわん先生さんの必勝テキストです。これを超えるテキストは無いのではないかと思うくらいよくまとまっています。細かい動きはyoutubeの対策動画や市販のDVDがあってもよいですが、必要なことが体系的に網羅されていますので、体系的全般の注意点や必要な知識はこの1冊に盛り込まれています。
練習材料セット
「器具+電線」「器具のみ」「電線のみ」の3パターンを載せておきます。初めての方は一番上の器具+電線で無難だと思います。2回目受験や誰かに譲ってもらったなどいくらからお手持ち品があれば必要なものを選んで購入してください。
練習には、電線・器具ともすべて必要ですので初受験の方はセットがよいと思います。「3回分」として売っているものは十分すぎる(というか恐らく多い)と思います。「1回分」というのは、公表問題13題をすべて1サイクルできるというものです。「1回分」でも大丈夫ではないかと思います。不安な方は「2回分」とすればまず大丈夫だと思います。
こう見ると1回しか練習できない、と思われるかもしれませんが、すべて寸法通りに作らなくて結構です。練習では少し短めに作る、とか、一回使った電線でも更に使う(当然短くなる)ことでもよいです。本番は寸法誤りは重大欠陥のため、何度かは寸法通り作る練習も要りますが普段使いは同じ電線で何度も練習しましょう。
電線+器具セット 1回分
電線+器具セットです。公表問題各1回できるボリュームです。初めてならばこれで問題ないと思います。これに工具を加えれば練習可能です。
器具セット
電線はありません。器具だけです。電線は別で購入される、もしくは持っている、という方はこちらをどうぞ。
電線セット
こちらは電線のみのセットです。器具は別で買う、もしくは持っている、という方はこちらをどうぞ。電線は消耗品なので使い切ってまた大量に欲しい場合にはこうしたセットもありかと思います。
(面倒な人用)工具+練習材料セット
電気工事士試験の技能試験対策には、工具+練習材料(電線+器具)が必要となります。色々集めるのが面倒な場合は、フルセットがおすすめです。セットで買う分割安になりますし、考える手間はありません。
『【1種用】基本工具+ストリッパ【指定工具+P-958】+ケーブルカッタ+ストリッパ』に練習材料(令和6年度分器具+電線1回分セット)をリンクします。
工具の選び方やおすすめの工具セットは次の記事にまとめてあります。
消耗品の補充について
器具類(スイッチやボックス類)は外せば何度も使えるのですが、電線やリングスリーブは使う度に消耗していきます。電線は実際より短めの寸法で練習して節約することもできますがやがてなくなります。都度インターネットで補充してもよいですが、VVFケーブル程度であれば最寄りのホームセンターに切り売りしているのでそれらを利用することで便利に補充できます。リングスリーブも売っています。これらはこういう入手方法も視野に入れておきましょう。
電線節約術
技能試験の練習をする時、器具は何度でも使えるからあまり気にする事はありませんが、電線は消耗品なのでたくさん練習するとかなりお金がかかってしまいます。できればお金をかけず、十分な練習量となるよう練習時の電線使用法について一言アドバイスさせていただきます。
練習はVVF-2芯、3芯で
これは鉄則です。VVF-2芯と3芯は安いので主にこれを活用すればコストパフォーマンスにすぐれます。つまり過去問をやる時でも、実際はVVRやエコ電線の所をVVFに置き換えればいいと思います。
それから、3芯で「黒白”緑”」が必要な時も極力「黒白赤」の電線を使うとよいです。緑入はあまり需要がないためと思いますが少し割高です。
もちろん、エコ電線やVVRの練習も必要です。必要ですが、全部の練習をその高い電線でやる必要はないです。VVRやエコ電線は、VVFと比べて被覆の剥ぎ方が多少違うため、被覆の剥ぎ方がある程度慣れれば後の練習でそれらの電線を使う必要はなくなります。(試験直前に復習を込めて一度それらの電線を使って感触を再確認しておく程度でいいと思います)
また、VVFはホームセンターでも売ってるので、足らなくなればすぐ買えます。しかし、エコやVVRは売っていませんので店を探し歩くよりはネットが簡単です。また、VVFはかなり安いのでネットでまとめ買いしておけばホームセンターで買うよりもさらに安く買えてしまいます。
上手に安く、そしてたくさん練習をするためには、色々と効率よく電線の調達を心がけましょう。
短くなった電線は被覆剥ぎ練習用に使おう
KIP電線(は1種にしか出ないかな?)とかVVR、エコ電線は特にこれが言えると思います。短くなって単位作業には使えなくなった電線も、被覆を剥ぐ練習には使えます。被覆を剥ぐのに手間取ったり、芯線に傷つけたりしないよう手早くきれいに被覆を剥ぐ練習は不可欠です。
特にKIP電線は高額なので、最後まで有効利用が大切ですし被覆がごついのである程度、慣れと熟練が必要ですから!
IV電線はケーブルから調達しよう
IV線は、VVF・VVR・エコケーブルの中に入っているので、練習で使った短くなった電線の外装を剥いで、中身をIV線として2度活用しましょう!こうする事で、IV線を購入する必要はまずありません。ついでに短くなったIV線は最後に「わっか作り」の練習に使いましょう。
電線を伸ばして再利用
一回使ってもまた伸ばせばある程度使えます。大した動画ではありませんが、伸ばす動画を載せておきます。
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