電験受験時(1種2種3種とも共通です)に便利な電卓の使い方の紹介です。知っているといないでは計算のスピードや正確さにずいぶん差が出ます。使い方は簡単です。インピーダンスはあっという間に計算可能です。ぜったいに知っておいた方がよい技だと思います。
電卓の便利な使い方:メモリー機能
電験に使用できる電卓は、関数電卓ではない普通の電卓です。
電気計算に用いる場合は、この電卓はちと不便です。
特殊な計算(インピーダンスの出し方とか)をたくさんするので計算にちょっと手間がかかります。
そこで便利な使い方を紹介します。
便利な使い方とはメモリー機能の活用です。
これは通常どの電卓にもついている機能です。もしもこの機能を活用している場合といない場合では、計算スピードや計算誤差にすごい差がでます。
詳しく説明します。
メモリー機能の活用術
てさて、右図は一般的な電卓の絵です。
ここにある「MR」「MC」「M+」「M-」のキーの使い方はご存知ですか?
ご存知でしたらもうこの頁では読むところありません(笑)
このキーは、
・MC(メモリークリア)
・MR(メモリーリターン)
・M-(メモリーマイナス)
・M+(メモリープラス)
と言われるものです。
名称はどうでもよいのですが、使い方を紹介します。
メモリー機能の使い方
説明だけじゃわかりにくいので、使用例をあげてみます。
実際に電卓を押してみてください。
(例)5×3+4×2
①「5」「×」「3」「=」「M+」
②「4」「×」「2」「=」「M+」
③「MR」これで答えがでます。
(応用例)
120Ωの抵抗と50Ωのコンデンサのインピーダンスを求めます。
操 作 | 計算 | メモリの値※ |
---|---|---|
MC(メモリクリア:数値をゼロ化) | 0 | 0 |
①「120」「×」「=」「M+」 | 「0」に1202を加算 | 14,400 |
②「50」「×」「=」「M+」 | 14,400に502を加算 | 16,900 |
③「MR」 | メモリを呼び出し | 16,900 |
④「√」 | √16,900=130(答え) | 16,900 |
(応用例)
0.3Ωの抵抗と0.4Ωのコンデンサのインピーダンスを求めます。
操 作 | 計算 | メモリの値※ |
---|---|---|
MC(メモリクリア:数値をゼロ化) | 0 | 0 |
①「.3」「×」「=」「M+」 | 「0」に0.32を加算 | 0.09 |
②「.4」「×」「=」「M+」 | 0.09に0.42を加算 | 0.25 |
③「MR」 | メモリを呼び出し | 0.25 |
④「√」 | √0.25=0.5(答え) | 0.5 |
以上です。
使うと使わないでは計算の正確性と速度に大きな違いが生じます。
ぜひ活用してください!!
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