【電験3種】CBT方式の概要・当日の進め方やPC画面・会場の状況など

電気主任技術者【第3種】

 電験3種は「筆記方式(=従来の問題用紙配布&マークシート回答方式)」と「CBT方式」のいずれかが選択できます。CBT方式は、受験者の比率は低いようで敬遠している方も多くいらっしゃるようです。ここではCBTと筆記のどちらにするか迷っている方や初めて受験する方にどのような試験方式なのかお伝えします。

 私もCBT方式は受けたことがない(別の試験も含めて)ので、受験した方に教えてもらった内容や受験案内等で確認できる内容を合わせて紹介します。

CBT方式とは

 CBTとは「Computer Based Testing」の略称でコンピュータを使っての受験となります。従来の筆記方式(問題用紙配布&マークシート塗りつぶし)とは異なり、コンピュータに表示される問題に対して自身の解答をマウスで選択する方式です。

CBT受験アンケート

 電験3種 CBT方式を受験された方へアンケートのお願いです。

受験してみた感想やこれから受験される方へのアドバイス、失敗談やよかったことなどがあればアンケートへ記入をお願いします。

CBT方式の申込方法

受験申込をした後にCBT方式に変更する。

(令和5年度下期試験申込み方法の場合です。)受験申込の初めからCBT方式を選択することはできません。いったん申込をして入金完了し、申込に不備のない状態となったのちにマイページで「CBT方式に変更」することで受験できます。そのままだと筆記方式になっています。
(試験会場や日時を予約するため、受験の意思があり正式な手続きをした後でなければいけないのだと思います)

全科目をCBT方式で会場予約する必要がある。
筆記試験と併用はできない。

 CBT 方式を希望される方は、受験する予定のすべての科目を CBT 会場予約しなければ、CBT 方式への変更となりません。すべての科目を予約できていなかった場合、予約した科目の CBT 会場も予約解除となります。(令和5年度 受験案内より抜粋)

CBT→筆記方式に戻すこともできる

 期限がありますが、戻すこもともできます。

試験会場、日時の変更ができる

 予約した日時・場所が都合が悪くなれば、予約があいていれば変更可能です。

CBT方式の各種変更手続きスケジュール

 前述した各手続きのスケジュールを令和5年度下期試験実績を紹介します。11/30までに受験申込をし、12/11~12/22までの間にCBT方式への変更をしなければ筆記方式になります。CBT確定していれば、3日前までは日時・場所の変更が可能です。

手続き内容期間・期限令和5年実績)
受験申込11月13日(月)~11月30日(木)
CBT方式へ変更12月11日(月)~12月22日(金)
筆記方式へ変更12月22日(金) 23:59まで
会場・日時の変更予約した試験日の3日前まで
CBT試験2月1日(木)~2月25日(日)

試験前日の受験案内

 試験前日に、以下のようなメールが登録アドレス宛に届くようです。とても大切なことも書いてあります。必ずご自身へ届いたメールをよく確認ください。

受験票がない代わりに本人確認書類必須です。忘れると受験不可のようですので利用可能な書類をよく確認のうえ、忘れないよう持参ください。

○○○ ○○ 様

ご予約のCBT方式試験日1日前となりましたので、お知らせします。
■予約内容
受付番号:XXXXXXXXXXXXXXX
氏  名:○○○ ○○
試  験:第三種電気主任技術者試験 2科目受験
     ・第三種電気主任技術者試験 理論(90分)
     ・第三種電気主任技術者試験 電力(90分)
受験日時:2024年2月3日(土) 14:30
テストセンター名 :△△△テストセンター
テストセンター住所 :□□県○市○○X-X-X □□□ ○階
テストセンター電話番号 :XXXXXXXXXX
テストセンター地図 :(URLがある)

当日の持ち物    :
試験当日は、必ず本人確認証を忘れずにお持ちください。
お持ちいただかない場合は受験できません。
※その他の当日の持ち物は受験案内をご確認ください。

▼利用可能な本人確認証の種類は、以下のページでご確認ください。
(URL)

筆記用具は不要です。ボールペン(黒)とメモ用紙は会場で支給します。
※マイページのIDパスワードの控えは不要です。
受験票の事前の郵送はありません。

***************************************************
※ 重要 ※ 下記、注意事項となります。【必ず】ご一読ください。
***************************************************
■コロナウイルス感染拡大予防に際して
試験当日にご来場の皆様につきましては、以下についてご理解とご協力をお願い致します。
・個人の主体的な選択を尊重し、マスクの着用は個人の判断に委ねることになります。
 本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が
 尊重されるよう、他の受験者様へのご配慮をお願いします。
・本人確認の際は、マスクを外すことをお願いします。

 ▼「COVID-19(新型コロナウイルス)」に関する弊社対応について
 (URL)

■学科試験(CBT方式)当日について 
 ・受験時刻の30~5分前に会場にお越しください。 
 ・30分以上前にお越しの場合、会場が開いてない場合や入場をお断りする場合があります。 
 ・予約した試験開始時刻から30分以上遅刻した場合は受験できません。 
 ・お連れ様が待機できるスペース等の用意はありません。

■受験までの流れ
(1)試験会場の受付にて本人確認書類を提示
(2)受験時の注意事項について確認後、同意書に署名
(3)携帯電話や上着などの私物を指定のロッカー等へ保管
  (試験室での飲食や私物の持ち込みは禁止です)
(4)試験監督官による受験方法の説明後、試験室へ入室
(5)指定の席へ着席後、試験監督官の指示に従い試験を開始

■受験規約
 ▼CBT-Solutions の受験者ご利用規約
 (URL)

 ※試験の受験案内についてもご確認ください。 
 (URL)

当メールはシステムからの自動配信です。
ご不明点がございましたら、以下署名のお問い合わせ先までご連絡ください。

引用元:受験案内メール(令和5年度下期試験バージョン)

上のメールに、「※その他の当日の持ち物は受験案内をご確認ください。」とありますので、受験案内も抜粋を記載します。つまるところ「身分証明書」と「電卓」だけでよいと思われますが、令和5年度下期試験の案内のため、必ず最新の案内を確認ください。

引用元:令和5年度 第3種電気主任技術者試験(国家試験)受験案内[下期受験者用]

配布物および持ち込み可能なものについて

 [配布物]
  メモ用紙・ボールペン、ログイン情報シート
 [持ち込み可能]
  電卓のみ

筆記用具は持ち込み不可です。配布されたボールペンを使用します。また、メモ用紙(計算等に使用)は1枚だけもらえるそうです。お願いすれば追加も可能な噂もありますが時間のロス等もあるのでなるべく1枚に収めて使う方が無難なようです。

引用元:令和5年度第三種電気主任技術者下期試験(CBT方式) | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト

試験中の画面

 試験中の画面は次のような構成です。

【特記事項】
・電卓が付いている
・画面内に書き込みができる(マウスでフリーハンドになるらしい)

引用元:令和5年度第三種電気主任技術者下期試験(CBT方式) | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト

試験終了方法

 試験を開始すると、試験時間のカウントダウンが始まります。

「試験終了ボタン」をクリックすると試験終了し、試験終了画面が表示されます。試験時間(残り時間)が0になると、自動的に試験終了画面になります。

試験終了時の得点表示について

 試験終了ボタンを押すことで当該科目の試験は終了となりますが、それと同時に得点表示されます。そのため、終わった瞬間に大体の合否が分かります。

注)合否は出画されません。(試験終了約2週間後にマイページで見えるようになる)

引用元:令和5年度第三種電気主任技術者下期試験(CBT方式) | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト

CBT方式の合格基準について

 各科目とも「原則60点」と公表されています。得点調整があるのか気になり、いろいろ調べたのですが管理人ははっきりとわかりませんでした。CBT方式における得点調整に関する考察は、以下の記事へまとめてあります。

科目間の休憩について

複数科目を受験する場合は、科目間で休憩時間があります。

休憩時間は「7分間」です。

また、メモ用紙の交換について超重要な案内があります。とても重要な案内です。よく理解して当日トラブルにならないようご注意ください。

複数科目受験する場合は休憩の7分間の間にメモ用紙を交換してもらうこと。

引用元:令和5年度 第3種電気主任技術者試験(国家試験)受験案内[下期受験者用]

WEB上にある試験案内は次のような記述になっています。こっちの表現の方が読み易いので合わせて記載します。メモ用紙へのこだわりがスゴイようなので十分にご注意ください。

[科目間の休憩について]
複数の科目を受験する場合、各科目の間で7分間の休憩が取得できます。次の科目の開始前にメモ用紙の交換が必要です。メモ用紙の交換後、一時退出が可能です。

事前に指定された方法にて試験監督員を呼び、使用済のメモ用紙を返却し、次の科目のためのメモ用紙を受け取ってください。メモ用紙を使用しなかった場合や、解答を行わなかった場合も必ず交換が必要です。

メモ用紙の交換を行ってないことが発覚した場合は不正行為と判断し、その場で受験終了となりますのでご注意ください。

引用元:令和5年度第三種電気主任技術者下期試験(CBT方式) | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト

試験の雰囲気や周りの状況

試験案内では分からない受験者から聞き取った内容を記載します。

別の試験の人と混じった試験会場。

 従来の筆記試験では、同じ試験を受ける人を集めて、一斉に説明し一斉に試験開始しますが、CBT方式はそうではありません。試験を運営しているCBTの会社が取り扱っている試験は複数あるため、同じ試験会場で同じ時間帯に受け付けている試験は混ぜて同時に受験をしているようです。よって隣の席の人はまったく違う試験を受けているそうです。

試験時間は人それぞれ。

 全員が同時に電験3種を受験するわけではありませんし、開始時間も人によりまちまちです。また、予定の5~30分前までに入室すればよいので、予約した試験開始時刻より早く始めることもあります。「スタートして90分(法規は60分)」というカウントなので、受験者による試験の開始や終了タイミングはバラバラです。

PC画面内へフリーハンド(マウス)で書き込み可能だが書きにくい。

 問題用紙は配布されません。よって、従来の筆記試験のように問題用紙に直接を書き込むことができないので(計算問題で問題用紙上の回路図に諸条件を追記するようなことが紙ではできない)問題文に書きこみたい場合にはPCの画面上で行うことになります。が、マウスでフリーハンドで書くようなので書きづらいようです。法規の過去問であったような発電電力や需要電力がグラフ表記されていて、問題文のグラフに追記しないと解きづらいような問題は出題されないかもしれません。

計算問題で回路図が与えられている場合でも追記して考えたい場合は、いったん紙に書き写す必要があるのでやりづらさがある。

配布のメモ用紙は1枚。

 メモ用紙の枚数についての記載はありませんが、1枚しかないそうです。無駄使いすると書くところがなくなるので、節約して使ったそうです。ボールペンなので消すこともできません。

細かい説明はない。

 従来の筆記方式では10分程度かけて注意事項等の説明があると思いますが、CBT方式はそういったものはないそうです。

電卓について

 PC画面内に電卓機能があります。最悪、電卓を忘れても対応は可能だとは思いますが、画面内で使いづらいうえに「メモリー機能」がありません。受験には「メモリー機能」は必須だと思っています。その意味でも電卓は忘れずに持参ください。

試験後について(受験レポートの配布)

すべての試験を受験完了したら、画面の指示に従い「受験レポート」を印刷してください。印刷後、「ログイン情報シート」と引き換えに、「受験レポート」が受け取れます。

(受験レポート)
受験結果(得点含む)が印刷物で渡されます。よって、試験後の得点を見間違える、忘れる、というようなことはありません。この点はとても親切です。

CBT方式の出題予測

 以下へ私の分析結果をまとめた記事を作成しましたのでよければご覧ください。

CBT試験【体験版】

 以下のサイトで体験版が経験できます。本物の画面と若干違う(電卓がない、画面への落書きもできない)ようですが、一度練習されてみてはどうでしょうか。

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