私の受験した感触では難易度は電験2種より易しいことは確かです。エネルギー管理士よりも易しいです。電験3種より楽かもしれません。
この試験は、「基礎」「適性」「専門」の3科目があり、それぞれの考察を書いてみたいと思います。ちなみにこの試験は科目合格制度がありません。そこも考えた上でとりあえず各科目の難易度を考えてみたいと思います。
後に詳しく述べますが、本試験は選択問題がたくさんあり、尚且つ合格ラインが低め(とりあえず50%)となっていることから出来が悪くても合格点に達してしまうという雰囲気はあります。
なお、合格基準に関する考察は次に詳しく記載していますので確認ください。
さらには、問題自体のレベルはあまり高くなく与し易いと言えるでしょう。
なお、科目の内容は次のとおりです。
(1) 基礎科目として、科学技術全般にわたる基礎知識。
(2) 適性科目として、技術士法第4章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性。
(3) 専門科目として、受験者があらかじめ選択する1技術部門に係る基礎知識及び専門知識。
基礎科目の難易度
「基礎」科目は、専門より鬼門でした。(私のような工業高校電気科卒には)
化学反応式や数学の解析とかバイオみたいな話が出てきます。バイオというのはDNAとかも出ます。見たこと無い問題がでます。(全部無学な管理人の感じたままのことなので、知識のある方は問題なしじゃないでしょうか)
但しこれも本当に基礎的な部分のようでその分野をちょっと知ってれば解ける問題が多いみたいです。
事実「情報」の問題なんてのはすごく簡単です。ぽろぽろ電気の問題も出ます。電気の問題が出たらラッキーなんで必ず拾いましょう。
適正科目の難易度
「適性」科目は、技術士としてこの人が向いているかを問う科目のようですがほとんど勉強不要に感じます。たとえば、「会社でこんな不正があって、課長に報告したがほっとけと言われた。そこで諦めた。○か×か?」みたいのが出題されますが、難しいとか云々よりも倫理的な部分なので一般的常識で答えればOKな問題が多いです。少しだけ法令が出るので、PL法や知財それからCSRのことなんかを過去問で練習しとけば大丈夫でしょう。
専門科目の難易度
本試験のメインである電気電子の内容の出る「専門科目」ですが、専門科目の問題自体が電験3種並の問題が多い印象です。フレミングの左手の法則の文章説明の穴埋めとか、ただ単に公式を答えればいいとか、通常のオームの法則で普通に解けてしまう問題もでます。(もちろん応用問題もあり、2種理論レベルの問題もあります)
この他に、情報・通信関係や電子の内容も出ますが少しかじっていれば解ける感じです。範囲は広いので、全範囲をまともに勉強すると大変ですが、問題集程度でも十分じゃないかと思います。
電験3種合格レベルの方ならば、電験+αで情報通信を学べば十分合格レベルに達すると感じます。
まとめ
以上のことから、比較的難易度は高くないように感じます。
なかには本当に難しい、マニアックな問題も出題されます。やはり技術士ですから言うほど簡単に取れる資格でもないと思いますが、やり方次第で十分合格が拾えると思います。
選択問題の多さと合格ラインの低さもあり通常の試験より楽な試験制度であることも特筆すべきです。
受験生の少ないこの試験ですが、ぜひとも受験されてみてはいかがでしょうか?
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