【エネルギー管理士】(電気)合格体験記・アドバイス 鹿の骨様

エネルギー管理士(電気)

【No.005(2005.10.07)】

通算何年で合格?

 3か月

使用した参考書

電気エネルギー管理士完全解答(オーム社)

まんま過去問です。
解説の内容がわざと難しく書いてある部分が有ります。
もう少し、簡素に書けば解りやすいのに、何故わざわざ解りにくく書くのかは不明。
読んで、解らないからと言って、アナタの実力が無いのではなく、解説の仕方が不適切な場合もあります。

尚、これはこの書籍に限った話ではありません。
世の参考書の類は多かれ少なかれ、この様な傾向にあります。
読んで解らないからと言って絶望してはイケマセン。
サッサと諦めて他の参考書を読むと、たちどころに解る場合が結構あります。

受験体験記

試験勉強は上記の参考書(過去問題集)を一冊読んだだけです。 これだけで一発合格してしまいました。 余り本気で勉強はしませんでしたから、何の参考にもなりませんが・・・。
これをお読みになる世のオヤジ様に申し上げます。
長年(20年以上)電気屋をやってきているのなら、受からなければオカシイ試験です。
是非チャレンジしてください。
(俺だって50を過ぎた単なるオヤジだ!!)
受験に必要な能力は、電験三種の実力及び力学の知識です。
ニュートン力学及び回転力学の基本的な知識が無いと、苦労する試験だと思います。

又、選択科目の、電気化学、電気加熱、照明、空調は今まで経験してきた仕事上で最も有利なものを選べば良いと思います。
因みに小生は、照明と空調で受けました。
又、自動制御と情報ですが、これも初級シスアド程度の情報の知識があれば情報 を選択した方が有利です。
因みに小生は情報で受けました。

法規の試験は常識問題の様に感じました。
普通の常識(自分で信じる常識でよい)を持っていれば、60点は取れると思い ます。
数値に関しては、工場等の規模の数値及び必要なエネルギー管理士の人数は覚え ておいた方が良いと思います。

<2006.4.13追記>
この試験に出題される変圧器の問題に関して一言アドバイス。

変圧器には色々な「定格値」があります。
定格一次電圧及び定格二次電圧は代表的なものです。 トランスの電流は励磁電流と負荷電流に分かれますが、負荷電流の計算をする場合には注意が必要です。

物理的(電気工学上では)には、一次側に定格電圧を加え、二次側に負荷を取った場合、二次端子電圧は定格二次電圧にはなりません。
変圧器の内部電圧降下により二次側端子電圧は通常の場合、定格電圧より低い値になります。(負荷が遅相負荷の場合。)

これをそのまま適用して負荷電流の計算を行うと、猛烈に厄介な方程式を解く羽目になります。

ところが、この時に、便宜上「二次端子電圧は定格二次電圧で一定と見なす。」
という計算手法があります。
こうすると、負荷電流の計算は非常に楽な計算になります。
効率の計算などもこの手法を使って計算する事が一般的な様です。
この効率の事を「規約効率」と言います。

この様な計算方法は実務上では結構使うようですが、ものの参考書と呼ばれるものにこの記載は見あたりません。
エネ管の問題は、これを「常識」として扱っているようです。
出題上の「クセ」の様なものだと思います。
ですから、この「クセ」を理解してからでないと、エネ管の問題は解けません。 ご注意下さい。

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